顕在の対義語・反対語を例文 会話例で習得しましょう!
何かをキッカケに物事が顕在することがあります。世間を騒がせているニュースやスキャンダルも、ちょっとしたキッカケで顕在化する場合が多いのではないでしょうか?
今回は「顕在 対義語・反対語」についてお伝えしたいと思います。
顕在 対義語・反対語
意味:顕在とは「目に見える形ではっきりと現れていること」「隠れていたものが表面化している状態」を指します。
例文:
1.その企業が抱える問題が、ようやく顕在化してきた。
2.彼のリーダーシップ能力は、プロジェクトの中で顕在になった。
3.顕在ニーズだけでなく、潜在的なニーズも把握することが重要だ。
4.ストレスが限界に達し、ついに症状が顕在化した。
5.表面上は平和だが、対立の火種が顕在化する可能性がある。
顕在 対義語・反対語
顕在の対義語・反対語は「潜在」(せんざい)「伏在」(ふくざい)です。
意味:潜在とは、「表には現れていないが、内にひそんで存在していること」「まだ表面化していない状態」を意味します。
例文:
1.彼にはまだ見ぬ潜在能力がある。
2.その地域には大きな潜在的リスクが存在している。
3.マーケティングでは、潜在ニーズを見つけ出すことが成功の鍵となる。
4.この新薬には潜在的な副作用の可能性がある。
5.彼女の中には、芸術家としての潜在的な素質が感じられる。
意味:伏在(ふくざい)とは、物事が目に見えない形で、ひそかに存在していること。表面には現れず、内にひそんでいること」を指します。
例文:
1.この症状の背後には、別の病気が伏在している可能性がある。
2.社会には差別的な価値観が今も伏在している。
3.文化の中に伏在する無意識の思考パターンに気づくことは難しい。
4.現代の都市計画には、かつての思想が伏在している。
5.一見平穏な日常の裏に、深い孤独が伏在していた。
顕在 対義語・反対語を使った会話例
例1
A:
上司に「もっと自信を持って意見を言え」って言われたんだけど、正直、自分にそんな影響力あるのかなって思ってて…。
B:
それ、すごくわかる。自分も前はそんな感じだった。でもさ、意外と自分でも気づかない潜在的な力ってあるよ。
A:
え、どういうこと?
B:
去年さ、急にプレゼンの担当任されたことあったんだよね。本当に準備期間も短くて、自信なかったんだけど…終わった後に「話し方が説得力ある」って、部長から褒められて。自分に潜在してたスキルに気づいたというか。
A:
なるほど…。確かに、自分じゃ見えてないだけかもしれないね。俺も昔、後輩から「いつも冷静ですね」って言われたことがあったなぁ。そんなふうに見られてるとは思わなかったから、ちょっと驚いたけど。
B:
それ、まさに潜在的な強みだよ。冷静さって、チーム内ではすごく貴重な能力だと思う。
それをどう活かすか考えてみるといいかもね。
A:
ありがとう。自分の中の潜在力をもう少し信じてみようかなって思えてきたよ。
例2
A:
この前、ある地方の民俗信仰を調査していて思ったんだけど、表向きには廃れているように見えても、昔の価値観がいまだに伏在しているんだよね。
B:
ああ、それ、よく分かるよ。私もかつて沖縄でフィールドワークをしたときに、表面的には現代的な生活を送っている村でも、昔ながらの「ノロ(祝女)」信仰が伏在していると感じたことがある。
A:
まさにそう。たとえば、地元の人たちはもう「儀式はやっていない」と言いながらも、特定の時期には無意識のうちに行動を控えたり、祖先に関する話題になると急に慎重になったりする。
それって文化として伏在してるんだと思う。
B:
それに似た話で、私はある大学で近代文学を教えていたとき、学生のレポートに、無意識のうちに国家主義的な語彙が混ざっているのに気づいてね。
表現としては中立でも、戦前の教育の影響がどこかに伏在しているような感覚だった。
A:
おもしろいなぁ…。表層に出てこなくても、そういう記憶や思想って、やっぱりどこかに伏在し続けてるんだね。
B:
だからこそ、研究者は「見えないものを掘り起こす視点」が必要なのかもしれない。
伏在する構造を読み解くのが、我々の仕事だよね。
A:
本当にそう思う。表に出ないものほど、語る価値があるってことだね。
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